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水郷柳川、北原白秋のふるさと。


ノスタルジックな風景の中を船から眺める。

駅に降り立ち、地図を見てまず驚く。道路の数よりブルーのラインで示された水路のほうがはるかに多い。網の目のように縦横無尽に無数に張り巡らされている。期待に胸を躍らせ歩き出すと、意外にもわりと開けて整備された、一見普通の町だった。しかし、
ちょっと視線をしたに向けて歩くと、なるほどあるある、水流が。川みたいに大きいものから、堀のようになっているもの、大小さまざまに迷路のように流れている。こんなに複雑だと、海までたどり着くために、水たちはかなりの時間と頭脳を要するだろう・・・
水路

川くだり1
川くだり2

そんなくだらないことを考えていたら、流れの向こうからなにやら怪しげなものが近づいてきた。柳川名物、どんこ舟の川下りである。川沿いのしだれ柳、古い土蔵のナマコ壁、赤レンガの並倉、昔ながらの石橋、ノスタルジックな風景の中を、船頭さんの訛ったガイド付でゆっくりゆっくり小一時間かけて下る。夏はいいけど冬はさぞかし寒かろう・・・なんて心配はいりません。冬は船にこたつが装備されます。こたつを囲んでみかんでも食べながら、柳川の町を流れてみませんか?この日はあいにくの雨、雨の日はさすがに運休かなと思っていたら、みなさん、おそろいのカッパをすっぽりかぶって、こたつに入って流れてきました。いたれりつくせりの大サービス。(でも、もしかしたらその奇妙な様子を上から眺めてるほうが楽しいかも)

柳川のもう一つの楽しみは、うなぎ。多くの文人たちに愛され、守られつづけてきた柳川の味は、味つきのご飯の上にうなぎの蒲焼をのせて、さらにせいろで蒸すのが柳川風。これはもう、絶品。うなぎ以外にも、有明海でとれたムツゴロウ、クッゾコ、ワラスボ、メカジャ、ハゼクチ、ウミタケ・・・などなど、名前からしていかにもグロテスクな海の幸もいろいろと食べられるので、ゲテモノ好きにはたまらない。白秋ファンには申し訳ないが、どことなく笑える、愛嬌たっぷりの柳川であった。
うなぎ