高速を降りてすぐ、目の前にはもののけ姫の舞台がそのまま現存したかの様な棚田が広がっている。
青々と茂っている稲を横目に山の奥へ入っていく一本道をひた走る。“岩見観音”はそんな山道の途中にあった。
山の、特に名を聞くでもないその場所は山の中腹からさらに石段を登った先にありお世辞にも整備されているとは言えない石段を上がること数十段。何だか不思議な場所だった。平衡感覚が保てないというか、なんだか斜めな気がして…。 |

石段の下から眺めた時その場所はどこにでもある小さな社にしか思えなかった。が。それは大きな間違いだと石段を昇りきり気がついた。巨大な岩が二つ。折り重なるようにして目の前に現れたのだ。
巨大な岩は、口を少しだけ開けている。その隙間にどうやって建てたのか社が一つ。観音様が祭られている様だがそんなことよりも私は目の前のものは本当に存在するのかということの方に愕いていた。社の前は直ぐに崖。ぽっと現れた平たい地面に何の為にこんな社が建てられたのか。 |

社はまだ良い。鳥居が連なる岩穴の中は夏だと言うのに薄ら寒く中の小さな社に賽銭を上げてきたのだが拝むのが精一杯。怪談話の類に弱いタイプではない私だが流石にここは神聖な気も何か出そうな気も十分し過ぎて早々に帰ることにした。
すごーい。でかーい。こわーい。
それが単純に感想。
実際本当に、素直に感動できる場所だと思う。
帰ってよくよく調べてみるとそこに建てられたのはかの有名な聖徳太子様が関わっているそうで。
何でもこの巨大岩の穴に昔鬼が住んでいて悪さをして困ると言う村人の話を聞いた聖徳太子が聖観世音菩薩を下賜された後に、僧行基が来られて十一面観世音像を刻み、授けられた。それ以来、鬼は出なくなったと伝えられているそうだ(足助観光協会HPより)。 |

岩谷観音にはこの二体の観音様が秘仏として祀られ、17年毎に盛大に御開帳が行われてる。
今回は御開帳の年ではなかったために秘仏は拝むことが出来なかったが、この次の御開帳には是非とも行ってみたい。
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