トップページ 東北 岩手県・安比高原

草原を駆け抜けるセンチメンタル少女

 
ここはどこ?
ついそう口走ってしまいそうな、夢のような光景が目の前に広がっていた。
訪れたのは初夏、安比高原には山つつじが咲き乱れていた。
 


遅い雪解けを待っていっせいに芽吹いた草花が風に揺れる。
むせかえるほどの緑、高く澄んだ青空。

昔読んだ漫画の主人公で、植物と対話ができる女の子がいたっけ。
「イタイイタイ」とか、「カナシイカナシイ」とか言う植物の気持ちにいちいち同調して
涙を流してしまう、センチメンタル極まりない女の子の話。

安比高原に一人たたずんだ私は、まさにセンチメンタル極まりない
物語の主人公に豹変し、「ウレシイ!ウレシイ!」と咲き誇る花々をかき分け、
「オイデオイデ」と手招きするぶなの大木のをくぐりぬけ、
「アハハ・・・アハハハ・・・・」と裸足で駆け回る。
・・・・・こういうの、実はけっこう憧れてたんだよなァ・・・・・(うっとり)
何かに行き詰まったり、人の感情の波に疲れたりした時、ふとよみがえる安比高原は
何だか夢の中で出会った光景のように、今でも鮮明に想い出される。