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本州最北端 来さまい!下北半島ぐるり旅

三沢の手前で高速を下り、国道338号線を北へ北へと進んでいくごとに少しずつ肌寒くなってくる
世界中から見れば日本は小さいけれど、それでもかなり北の方へ来たんだという実感がある
本州の真ん中あたりで過ごしている私はあまりの気候の違いにただ、ただ、驚いていた


寒立馬
 

寒立馬(かんだちめ)

 
雪の中じっと立ちすくむ寒立馬
  雪の中じっと立ちすくむ寒立馬  
尻屋埼灯台
場所:青森県下北郡東通村尻屋字尻屋崎1-1
車:むつ市→県道6号線(約36分)
バス:むつバスターミナル→下北交通バス尻屋行(約30分)

まずは太平洋側を海沿いに北上しよう。東通村を延々と北に進んでいくと遠くに白い灯台が見えてきた。本州最北東端の表示がある。
なんと!下北半島は本州最北端だけではなく、最北東端の地でもあったのだ。ちょっと得した気分で灯台の方へ向かうと、そこにはどっしりとした馬が20頭ほど放牧されていた。寒立馬といって、寒さに耐えられるよう改良された馬らしい。雪の中じっと立ちすくむ寒立馬の写真を見せてもらったら、なぜか目頭が熱くなった。あなたも頑張れる、と無言のメッセージをくれた寒立馬に別れを告げた。


恐山
恐山
恐山
場所:青森県下北郡東通村尻屋字尻屋崎1-1
車:むつ市→県道6号線(約36分)
バス:むつバスターミナル→下北交通バス尻屋行(約30分)

西に向かって車を走らせること30分、むつ市内に入った。むつと言ったら恐山に行かなくては!
恐山へ登る山道に入った途端、人影がなくなってしまった・・・ついさっき通り抜けたばかりの市街地の盛況ぶりとはうって変わって、晴れているのに暗く重い、まさに地獄への道だった。
途中にある清水「冷水」に寄り、字のごとく冷たい水で喉を潤す。1杯につき10歳若返る水・・・3杯飲めば死ぬまで若返る水。2杯でやめておいた、味はくせがなくておいしかった。
さらに奥へ進むと硫黄の香りがきつくなり、三途の川が現れた。うわぁ、リアルに怖いな・・・進むべきか戻るべきか。でもせっかくここまで来たんだから!勇気を振り絞って渡ってみる。するとそこは古都のような佇まいの、決して地獄ではない、いわば死後の楽園のような世界だった。
魂とはなんなのか、人は死んだらどこへ行くのか、などと考えてみたが結局答えなんて出ず、ただ今度の休みはおじいちゃんのお墓参りへ行って話しがしたいなと無性に思った。

三途の川
  三途の川  
清水「冷水」
  清水「冷水」  

大間崎
場所:青森県下北郡大間町大間平
車:むつ市内より約60分。
バス:むつバスターミナル→下北交通バス佐井行(約98分)→バス停大間崎下車

もうすぐ本州最北端の地、大間岬へ着くころだ。
大間は日本でも有数のマグロ漁の盛んな地域で、海流が複雑な好漁場で獲れるマグロは、脂が乗り身が締まり、否応なしに味が良い・・・ガイドブックで読んだ記事を思い返して、よだれが出そうになった。時期がずれていたのでマグロ漁はやっていなかったけれど、本州最北端の地の石柱と、マグロの1本釣りを表現したモニュメントの妙にリアルな創りに感動してしまった。
眼前に広がる海にぽっかり浮かぶ弁天島。その向こうに見渡すことの出来る北海道・・・。
ここが本当に本州の一番北なんだと実感して、ここまで来られたことが嬉しくて、潮風に吹かれながら遠くに見える北海道をいつまでも眺めていた。

マグロの1本釣り
  マグロの1本釣りモニュメント  
本州最北端の地の石柱
  ここが本州最北端の地  

仏ヶ浦

仏ヶ浦
場所:青森県佐井村長後字仏ヶ浦
車:佐井村役場から国道338号線(約34分)
バス:むつバスターミナル→下北交通バス佐井行(100分)→佐井下車→タクシー(40分)

行きは太平洋側を北上してきたから、帰りは日本海側を通ってみよう。なんの気なしにそう思って来たのが正解。澄み切った空の青、映える海の青、そびえ立つ荒々しい岩の数々・・・。自然が創り出した芸術作品とでも言おうか、言葉にもならないような絶景が目の前に飛び込んできた。

 
願掛岩

願掛岩
場所:青森県佐井村佐井字矢越
車:佐井村役場から約5分
バス:むつバスターミナル→下北交通バス佐井行→願掛岩下車→徒歩(5分)

願掛岩は男女が抱き合っているように見えることから、昔から縁結びの岩として信仰されてきたのだという。いつかそんな相手と二人で来られたら素敵だなぁ。自然の造形美に感動しつつ、自分の甘〜い未来をぼんやり考えていた。

ニホンカモシカ
 
ニホンザル

運転に疲れ、道端に車を停めて休憩していると、何やら木陰のほうからガサガサと音がする。何かいる!?と振り向いてみてビックリ!現れたのは特別天然記念物のニホンカモシカだった。生息地とは聞いていたが、こんなところで普通に見られるなんて!ひょっこり顔を出しただけですぐに奥へ消えてしまったが、その一瞬の出来事に感激のあまりしばらくその場を離れることができなかった。
 


その後もニホンザルにバッタリ出くわし、自然が残っていることの素晴らしさと自然を守るべき人間の役目を痛いほど感じた。

脇野沢村
場所:青森県下北郡脇野沢村大字脇野沢
車:むつ市内→国道338号線(約60分) 
電車:JR大湊駅→JRバス陸奥脇野沢行(80分)
フェリー:外ヶ浜町→下北汽船フェリー(70分)

菜の花畑
横浜町
場所:青森県上北郡横浜町大豆田

車:むつ市内→国道279号線(約35分)
電車:大湊線陸奥横浜駅→タクシーで大豆田方面へ(約7分)

陸奥湾沿いに車を走らせ、残り少なくなった下北半島の景色を楽しみながら帰り道についた。すると前方が鮮やかな黄色に輝いている。あの黄色いのは何だろう?
近づいてやっとわかった、これでもかと咲き誇るあたり一面の菜の花畑は傾いてきた太陽に反射して、黄色から黄金色に色を変え、私の目を楽しませてくれた。
心に積もっていたモヤモヤを美しい景色に差し換えて、下北半島を後にした。次は大切な人とタオルと釣竿を持って来るんだ、と心に決めて・・・。