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ちょっと小宿まで。

2016-05-27

神をも恐れぬ焼酎の恨み

ちょやど

鹿児島県

2016-05-27

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「星空日本一」に輝いた菱刈の夜空を眺めながら、源泉かけ流しのやわらかな湯に浸かれる素朴な温泉地・湯之尾温泉。実は、〝焼酎発祥の地〟といわれる地域でもあるのだ。

日本最古の「焼酎」の文字

国の重要文化財である、伊佐市の郡山八幡神社。
近年、この神社の天井裏から一枚の棟木札が発見されたのだが、なんとこの札には、永禄2年(1559年)に修理をした当時の大工の落書きが書かれていたという。
内容はというと、「工事の時、施主が大変けちだったので、一度も焼酎を振る舞ってくれなかった。とてもがっかりした」というもの。
まさに神罰を恐れぬ行為だが、そんな凶行に走らせるほど、ここの焼酎はうまかったということだろう。この墨書が、学者たちによって「日本における〝焼酎〟の語の最古の使用例」とされ、〝焼酎のふるさと〟と呼ばれる所以となっているところがまた面白い。

伊佐焼酎と過ごす夜

焼酎のふるさと・伊佐市は、焼酎の蔵元が何社もあり、全国にファンを持つうまい焼酎が数多くある。中でも「伊佐錦」は、独特のコクとまろやかさが傑作と名高い。
早水荘では、地元の焼酎を存分に楽しんでもらおうと、夕食時に伊佐市の焼酎を盛り込んだ飲み放題プランを出している。
鹿児島生まれの作家・海音寺潮五郎氏いわく、「薩摩の焼酎は、日本一…、いな世界一である…。その薩摩焼酎の中で伊佐郡の焼酎を最上とするとは、鹿児島県内の定評である…(略)」。
文豪も愛した伊佐の焼酎と、極上の夜を味わって。